ROCKCRUSHER(ロッククラッシャー)はドイツ、ROCK.ZONE GmbH(ロックゾーン社)の製品です。ROCK.ZONEは建設機械用アタッチメントの開発・製造をしており2013年の創業以来、ヨーロッパで最も急成長している建機メーカーの1つです。そのROCK.ZONEがクラッシャーの分野で、40年以上にわたり革新と高品質を追求し、世界中のマーケットで特別な地位を築いたHARTL Engineering&Marketing GmbH(ハートル社)を2019年に買収したことで、ROCKCRUSHERは誕生しました。
ROCKCRUSHERは革新的なデザインに加え確かな製造技術と、最高のコンポーネントの採用により長持ちするだけでなく、ユーザーフレンドリーなメンテナンス性を実現。特にクワトロムーブメントなどのユニークな技術と製品の頑強さで、リサイクルや解体から発生するガラばかりでなく自然石の破砕・減容でも高い実績と信頼性を得ています。ROCKCRUSHERが65以上の国々で販売され、各地の現場で活躍しているのがその証拠と言えるでしょう。
ROCKCRUSHERの最大の特徴であるクワトロムーブメントはジョーが楕円•平行にしか動かない従来のクラッシャーとは異なり、8の字を描くように作動します。これにより、クラッシャーの上部でプリ・クラッシュが下部でポスト・クラッシュが行われ非常に効率的な材料の送り込みが可能になります。投入された材料を、クワトロムーブメントにより上から下へ、無駄なく破砕・送材することで、クラスを超えた排出量が達成されるのです。
従来のクラッシャーは上部にトグルプレートが設置されていることが多く、ジョープレートが平行にしか動かず効率的に破砕物を排出口に送れませんでした。しかし独創のクワトロムーブメントを採用するROCKCRUSHERは8の字に動くジョープレートで粉砕物を上から下へ非常に効率的に送り込みます。これにより他製品にはない圧倒的なパフォーマンスを発揮するのです。
RC7R (HBC7R) |
RC9R (HBC9R) |
RC11R (HBC11R) |
RC13R (HBC13R) |
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取付ショベルクラス | ton | ≥ 10 | ≥ 18 | ≥ 24 | ≥ 35 |
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投入口サイズ | mm | 650×500 | 750×510 | 950×525 | 1250×570 |
設定油圧 | bar | 220 | 220 | 220 | 220 |
設定流量 | ℓ/min | >100 | >145 | >200 | >290 |
排出口サイズ | 最小/最大 | 10~100 | 12~100 | 12~120 | 12~120 |
バケット容量 ISO7451 |
㎡ | 0.51 | 0.73 | 1.00 | 1.66 |
寸法 L/W/H | mm | 1940/1100/1280 | 2210/1210/1370 | 2350/1450/1390 | 2570/1820/1550 |
重量 | kg | 2000 | 3000 | 4100 | 6100 |
フランツ・ハートル・シニア、砂利の加工及び運送を行う会社を設立。
フランツ・ハートル・シニア、Ennsdorfに初の砂利採取場を開設。
川砂利を採取するために海運会社を設立。HARTLの独創性は既にこの頃から発揮されています。
父親の事業を引き継ぐにあたり、息子たち(フランツ・ハートルとアドルフ・ハートル)は新しいアプローチを採用しました。実際、彼らは近代的なモバイルクラッシャーのパイオニアとも言えます。
世界初のモバイルクラッシャー「POWERCRUSHER(パワークラッシャー)」を開発。それは高スループット率のクラッシャーで車輪付きという、革新的なモバイルクラッシャーでした。
POWERCRUSHERに続き、自然石の処理と建設廃棄物リサイクルのためのモバイルコンセプトを実装した、初のコンクリート用モバイルリサイクルプラントを開発。
アメリカ・シカゴで行われた展示会、CONEXPOにPOWERCRUSHERシリーズを出展、これが国際展開の始まりでした。
エプロンフィーダーを備えた初のコンパクトモバイルインパクトクラッシャーの生産。POWERCRUSHERブランドの成功で、HARTLは世界初のモバイルトラックマウントクラッシングプラントのメーカーとしての地位を確立していきます。
Mauthausenに、近代的なデザインの本社ビルが竣工。
Hartl Anlagenbau GmbH が100%家族経営の会社として、アドルフ・ハートルの息子達(アレクサンダー・ハートルとドミニク・ハートル)によって設立されました。
新たなテクノロジーと印象的なデザインを備えた、新しいPOWERCRUSHERシリーズが、ヨーロッパの展示会でデビュー。
Essenで行われたRED DOT DESIGN AWARDにおいて、POWERCRUSHER(PC 1375 I)が「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を獲得。
EXPORT PRIZE 2008のビジネス部門で2位を獲得。 この賞は、オーストリア連邦経済会議所(WKO)の会長であるクリストフ・レイテルとマーティン・バルテンシュタイン経済大臣によってVienna Palladiumで授与されました。
オーストリア、ST VALENTIN / THURNSDORFに12,000 m2超の面積を誇る生産・組立工場を開設。新工場は、ヨーロッパで最高水準のモバイルクラッシャー生産工場になりました。
ミュンヘンで行われた展示会、BAUMAでPOWERCRUSHERの新シリーズ、PC1からPC6を発表。
スウェーデンのAtlas Copco グループが、POWERCRUSHERを含むHartl Anlagen GmbHを買収。
オーストリアのMauthausenに、HARTL Engineering&Marketing GmbHを設立。
HARTL CRUSHERブランドで、強力な破砕力を誇るバケットクラッシャーHBCシリーズ、スクリーニングバケットHBSシリーズを開発。
独創のクワトロムーブメントと流線形の美しいデザインを兼ね備えた、HARTL CRUSHER (HBC 950)が栄えあるRED DOT DESIGN AWARDを受賞。
上海で行われた展示会、BAUMA CHINAでHARTL CRUSHERの新シリーズHBC-Rシリーズのリリースを発表。
翌2019年にミュンヘンで行われた世界最大の建機展、BAUMAにHBC9R, HBC13Rを出展。
ROCKWHEELブランドで知られるドイツのRokla GmbHがHARTL Engineering&Marketing GmbHを買収。
Roklaは、ドイツのLangenburgに拠点を置き、2013年からROCKWHEELブランドでドラムカッターの製造および販売を行っています。
既にその分野でトップクラスのシェアを誇り、ドイツで最も急成長している建機メーカーの1つです。
Rokla GmbHは社名をROCK.ZONE GmbHに変更し、本社を移転しました。
より大きく、モダンになったLangenburgの新しい社屋は持続可能性の概念に基づいてデザインされています。